大阪市立大学生活科学シンポジウム 超高齢社会における課題を探る 開催報告
生活科学研究科 篠田美紀
春の訪れを告げる工学部前の木蓮の花が咲き誇る2018年3月17日(土) 大阪市立大学学術情報センター1階文化交流室にて大阪市立大学生活科学シンポジウム 『超高齢社会における課題を探る』が開催されました。
開場前より多くの市民の方々が続々とお越しになり、本シンポジウムへの関心の高さが
伺われる中、永村一雄生活科学研究科長より、生活に関わる課題の解決を目指す生活科学研究科の研究目的と超高齢社会の課題に向けた本シンポジウムの開催趣旨についての説明がありました。
本研究科客員教授 松本診療所院長 松本一生先生による「地域における認知症高齢者の生活とケアの現状と課題」についての基調講演では、地域に暮らす認知症高齢者の生活の実態や認知症の病型や程度を理解したうえでのケアの必要性とその課題など、認知症高齢者の地域生活の実態とケアの現状から、さまざまな課題のあることが提示されました。
岡田進一副研究科長の司会のもと進められたシンポジウムでは、超高齢社会の課題解決に向けての取り組みの中から、岡田明教授による「高齢者の心身機能低下とモノづくり・環境づくり」、羽生大記教授による「高齢者のサルコぺニアとロコモティブシンドローム」、鵜浦直子講師による「高齢者の地域生活を支える市民後見人制度」について近年の動向とその展望が報告されました。
超高齢社会に向けて、様々な研究分野による多角的なアプローチが今求められていることを実感するシンポジウムとなりました。課題に向かって このような機会を今後も継続して多くの方々と分かち合えることを願いつつ、盛会のうちに閉会の運びとなりました。ご登壇頂きました先生方、貴重なご報告をありがとうございました。
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